「教室で待ってろ・って言ったろ。探したじゃねーか」

「あ・一護だ。遅かったね」

「俺の話を無視すんじゃねーよ」





ごめんね、とは笑いながら謝った。周りにはさっき俺が殴り倒した奴等が数人、気を失ったまま転がっている。を見たら、制服のボタンは殆ど取れてしまっていて、その奥に見える白い肌は目に毒だと思った。ちくしょう。こんな時だってのにどうしても視線が吸い寄せられるのはなんでだ。
仕方ないから着ていたシャツをに渡したら、はまた笑いながらありがとうと言った。ちくしょう。こんな時だってのにが笑ってるのはなんでだ。





「・・・大丈夫か?」

「ん・何が?」

「何がって、お前・怖かったとか思わねーのかよ!」

「・・・」





俺の先に立って歩きだそうとしていたが立ち止まって振り向いた。よく見たら、首筋に赤くなって痣がある。不意に心臓が締め付けられる気がして、目頭が熱くて痛くなった。頭の中もごちゃごちゃになった気がする。の手を引いたら、驚く程簡単に俺の腕の中には収まってしまった。さっき渡したシャツの下でが小さく身動ぎして、その細い腕が俺の背中に回るのを感じた。くっついた部分から伝わる体温が、じんわりと温度を上げていく。





「怖かったけど・・・怖くなかったよ」

「は?」

「一護が助けてくれる・って思ってたもん」

「・・・」

「ねぇ一護、そう信じてていいでしょ?」










触れあうからだのあたたかさに傷ついても
(それを感じられるならそれでいい)