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「俺、のこと好きなんだ」 ボンッて頭の中が爆発してネジが飛んでくみたいな感じがした。え、ちょっと何この状況?!なんで、あの無口で人と全く関わりを持ちたくなさそうなあの原田 巧くんが、なんであたしに愛の告白なんかしてるんでしょうか!誰か理由を10文字以内で説明してください、無理だよ!!うわーうわーどうしよう!なんか意外ってゆうか、ぶっちゃけ怖いです!(ごめんね原田くん)だってだって原田くんとあたしの関わりって、原田くんが野球部のエースであたしが野球部のマネージャーやってる、そんな些細なことだけなのに。あ、クラスも一緒で席も隣同士だけれども。でも、あたしは隣同士でもそんなに話したことなくて話すのは部活の時にドリンクを「おつかれさま」って渡すだけなのに。なのに「好き」ってどーゆーこと?!原田くんは野球オンリーじゃなかったのか!あれ、野球?や、きゅ、う・・・あ!まさか、もしかしてって、もしかしなくても地元野球チームの投手のこと言ってるのかも!原田くんピッチャーだもんね、投手のことが好きってコトだよね、きっと。 「あ、って投手のことだよね。うん、あたしも好きだよ、地元チームだし・・・」 随分迷ってやっとのことで恐る恐るそう言ったら、原田くんは一瞬切れ長の目を大きく開いて、それからプッと吹き出した。え?あたし間違った?何か変なこと言ったのかなあ?原田くんは口元を押さえて肩を振るわせながら笑いを噛み殺そうとしてるけど、ちゃんと噛み殺せずに時折小さな笑い声が漏れてますよ原田くん。あーもう、訳分かんないよ! 「・・・っさすが、だな」 「ね、原田くん、意味分かんないよ。どーゆー意味・・・?」 「ん、こーゆー意味」 視界が暗くなったと思ったら唇に柔らかい感触がして、一度瞬きをしてみたら、目の前に原田くんの悪戯っ子みたいな唇の端が少し上がった笑顔があった。ち、か、い、原田くんの顔が近い、どうしよう顔が熱いよ。喉が渇いて、上手く声が出せない。 原田くんはまだあたしの目の前から顔を退けてくれない。 春の陽射しが、眩しい。直視できない。 |