|
そんなに涙を流すことなのか、人が死ぬってコトは。なんで、そんなに哀しい顔をしてるんだ。、、どうして。あいつはの笑顔が好きだった。 鬱陶しく雨の降り続くある6月の夕方、ほんの数時間雨が止んで気持ち悪いくらいに赤い夕焼けの中で、ある一人の男子生徒が学校の屋上から飛び降りた。新田東中学校の、その一角は、水溜まりに映る夕焼けと、季節外れのモミジの落ち葉のように広がる赤い液体とで、さらに気持ち悪さを増していた。俺はその時屋上にいたけど、別に俺が殺した訳じゃない。あいつは自分で自分を殺したんだ。俺は寧ろ、あいつが飛び降りるのを止めようと必死になって(いる振りをして)いて、だけどあいつは飛び降りた。俺があいつにしたことなんて、不幸の手紙を出して画鋲を靴の中に入れてペンケースの中にカミソリの刃を入れて、それからあいつの見てる前で(あいつがそこに隠れていることを俺は知っていたけどあえて気付いてない振りをして)大好きなにキスをして押し倒したくらいだ。あいつは知らなかったみたいだけど、俺はお前の気持ちを知ってたし、俺はと付き合ってた。俺が悪戯の犯人だってことも結局知らないままだったろ?悪いのは、全部全部、お前だ。 「・・・自殺なんて、どうしてそんなこと、したのかな・・・」 「・・・さあな(分かってるけど言わないよ、には刺激が強すぎるだろ?)」 「いい人、だったのにね・・・」 「そうだな、あいつはいい奴だったよ(お人好しで、バカで)」 「・・・っ」 「、泣くなよ。出棺だ、最後くらいあいつの好きだったお前の笑顔で見送ってやれよ」 比人差し指で涙を拭うと、笑顔で、あいつが中にいる白い木の箱を見送った。 愚かな君に捧ぐ、最後の悪戯 (あいつの大好きだった笑顔を最後に贈るなんて、我ながら涙が出そうだ) |