|
「あー、もう無理!」 「何が無理なんだよ、残り10問だろ」 「・・・何でこの世に数学なんてものが存在してるのか、巧は知ってる?」 「そんなの知るかよ、は知ってんのかよ?」 「知ってるよ。数学はね、考えたり行動したりする『プロセス』を訓練する科目なんだって。たとえばね、私と巧が出逢って、恋に落ちて、ケンカもしたりして。だけどもし結婚することになったら、そのためのプロセスを2人で見つけていかなくちゃいけないでしょ?ほら、ここで数学で訓練したプロセスが役に立つ、ってことなんだって」 「・・・だったら無理なんて言わずに勉強すればいーだろ」 「でも、それとこれとじゃ話が違うもん」 「へえ、じゃあは俺と結婚する気無いんだ?」 「あるよ!巧と結婚する気満々だよ私」 「じゃあ、俺のために勉強してよ。俺とが将来ちゃんと結婚出来るように」 恋するピタゴラス (そうやって僕等は大人になっていく) |