「、」 「どうしたの、巧」 「今日部活が終わっ、」 「ー!ちょっとボール運ぶの手伝ってくれんか」 「はーい!ごめんね巧、また後でね」 「・・・おう」 長い髪を揺らして豪の方に走っていくの後ろ姿を見送る。本当は行かせたくないなんてことを思ってるなんて気付かないままでが走っていくから、無理矢理にでもの腕を掴んで分からせてやりたい。マネージャーだから仕方ないって分かってるけど、どうしようもないんだ。ボール運ぶついでに他の奴らと楽しげに話したりしてるを見たら、どう言えばいいのかよく分からない、苛立ちに似た焦りとか悲しさに似た悔しさとか、ごちゃごちゃした感情がいっぱいになる。 「っ!」 「うわっ、巧急にどうしたの?」 「・・・のど渇いた」 別にが悪いわけじゃないって分かってる、でもなんかいらいらして、でもそれをどこにぶつけたらいいのか分からなくて、を誰にも渡したくなくて、の腕を掴んで、部室まで連れて行った。こんなに乱暴にするつもりはなかったけど、ああもう、本当にどうかしてるみたいだ、俺。 「巧、巧!ねえ、本当にどうしたの?」 「・・・別に」 「・・・巧、もしかしてヤキモチ?」 「は?」 「いや、あのね、私が他の人と仲良く話してたからヤキモチ妬いてるのかな、って」 「・・・」 「・・・私、巧以外好きじゃないよ。でも、巧がヤキモチ妬いてくれてるなら嬉しいな」 がそう言って笑うから、なんか一人で勝手にいらいらしてた自分が馬鹿みたいだ。を見てると呑気だなとか鈍感だなとかいろいろ思うけど、でも、きっとは純粋に俺のことを好きで、俺もとにかく必死でのこと好きなんだ、って気付く。 こんなにも、俺はが大好きだ。 青い空の魚 (自由に泳ぐ君を閉じこめるのはとても可哀相なことだ) (ヤキモチ妬く巧、になってますか。皇月めぐみさん、リクありがとうございました!) |