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「ねえ、僕がこの世界にいる意味って何なの」 僕のベッドの上で無防備に寝転がっているに尋ねてみた。読んでいた雑誌をバサッと床に落として、は僕を一瞥した。やっぱり、こういうことって人に聞いちゃいけなかったのかな。だけど、遅刻ギリギリで登校する、ミサト先生の到着を待つ、体操服姿の女の子を見て騒ぐ、限定5個のパンを買うために走る、みんなで一緒に昼ご飯を食べる、授業中つい居眠りする、寄り道して帰る、に手を振る。単調な毎日がそれなりに過ぎていって、もしかして、ここに僕がいなくてもいいんじゃないかな、って思うから。もし明日僕が死んだって、そりゃ1週間くらいはみんな泣いてくれるかもしれないけど、ある程度時間が経てば世界は元に戻っていくんでしょ?だったら僕がこの世界にいる意味って何?どうして、何のために僕はここにいるの。 「・・・シンジがどうしてそんなことを言うのか分からないけど、」 ずっと黙っていたが体を起こして、ベッドの側に立ったままの僕の手を握った。シンジがいなかったら私は今ここにいないよ、と小さく笑っては言う。私の見てる世界とシンジが見てる世界はどこかで重なってどこかで相容れないけど、私の世界にシンジがいて、シンジの世界に私がいるから、シンジがいなくなったら私の世界は欠けちゃうし、シンジの世界の中の私は居場所を失うの。はそこで言葉を切った。ギシッとベッドのスプリングが軋む。目の前が反転して、今の僕の視界はでいっぱいだ。 「望めばいくらだって世界は変わるけど、私は 」 |