「あ゙ーーーー糖くれ」
「嫌です。ていうか人の尻触るな変態教師」
「が糖くれないので勝手に手が・・・」
「・・・変態教師にあげる糖はありません」
「糖ーーーーッ!糖くれなきゃ襲うぞ」
「殺りますヨ?」
今日は2月14日、聖バレンタインデー。
甘党の銀八にとっては、1年で唯一遠慮無く糖分を摂取出来る日・・・
のはずだが、Z組に女子は殆どいないし、その女子が銀八にチョコを贈る筈がない。
という訳で、いつも通りに糖分不足気味なのである。
「糖糖糖〜・・・」
「うるさい」
―――バキッ
鈍い音が教室に響いたのとほぼ同時に、チャイムが鳴って放課後となる。
ガタガタと椅子をならしながら、生徒達は下校していく。
「あッ、土方くん沖田くん待って!」
「ん?何だよ」
「どうしたんですかぃ?」
「あのね、バレンタインのチョコ。キットカットなんだけど・・・受験頑張ろうね!」
「あぁ。サンキューな」
「ありがとうございやす、んじゃまた明日」
「うん、また明日〜・・・・・・ってアンタも帰ってしまえ変態教師」
さっき倒れたはずの銀八は息を吹き返し、に抱きついていた。
「コラ!なんでアイツらにあって俺にねぇんだ?!」
「アンタ教師でしょ」
「いや、教師だからこそ日頃の感謝を・・・」
「感謝されるようなコトしてないでしょ」
「いや、もうね、俺が存在してるというコト自体に感謝・・・」
「アンタの存在消したいんだけど」
「・・・・・・」
「・・・あたし、帰りますから」
そう言ってが教室から出ようとした瞬間、急に手を引っ張られて
は手を引っ張った犯人の腕の中に閉じこめられた。
「ちょっと!先生ぇッ!!」
「俺は怒った!糖くれないので襲ってやる!」
「はぁッ?!何言っ・・・んッう・・・ッ」
無理矢理唇を塞がれる。
静まりかえった教室に、銀八がの舌を絡め取る音だけが響く。
暫くしてから離れた二人の唇の間には、名残惜しそうに銀糸が紡がれた。
は放心状態でボーッとしたまま銀八を見つめている。
「・・・オイ、授業中菓子食ってたなコノヤロー」
「・・・!」
ニタリと笑う銀八を見て、はハッと我に返り、一気に頬を紅潮させた。
「な、なななッ・・・!」
「口ん中が甘ぇ・・・」
「〜〜〜ッ!!この変態教師ッ!犯罪だコノヤロォォ!!」
―――瞬殺
は床に落ちた鞄をひっつかむと、全速力で教室から出て行った。
教室には、口の端から鮮やかな血を流しながら倒れる糖分不足気味変態教師。
だけど、彼の愛は一級品。
「・・・俺が犯罪者ならだって共犯者じゃねぇかコノヤロー。第一犯罪っつっても
好きなモンは好きなんだからしょうがねぇだろうがコノヤロー。全く誰だよ、教師と
生徒が愛し合っちゃいけねぇとかフザけた事言いやがったのは・・・・・・」
床に小さな音を立てて雫が落ちた。
「・・・俺はどうしようもないくらいの事が好きなんだよコノヤロー・・・」
倒れたまんまで銀八は呟いた。
想うキモチは他の誰とも変わらないのに
どうして僕らは許されないんだろう。
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最初ギャグちっく。最後微糖シリアス。
両想いなんだけどね、ホントは。
てか、フライングしすぎてすみません。