隣で歩くは、俺より頭一つ分以上小さくて、目線を下げればつむじが簡単に見える。たまに抱きついたり抱きつかれたりすると俺の腕にすっぽり収まる大きさで丁度いいと思う。けど、キスするにはちょっと首が痛い。が頑張って背伸びしてくれる、それはそれで良い気分にはなるけど。
だけど、ほんとは内心もっと好きな場面がある。誰かと共有する気もないし、月島や先輩たちに知られたら何言われるかわかったもんじゃないし、もちろんにも言ったことない。でも、その場面はちょくちょく訪れるわけで、なんというか昂る気持ちを我慢するのに必死になってしまう。まさに、今。
俺のベッドに腰掛けているが、俺の呼び掛けに応えてこっちを見上げる、この場面。





「どうしたの、飛雄くん・・・なんか、顔、怖いんだけど」

「あ?べ、別に何でもねーよ!飲みもん持ってくっけど、お茶でいいよな!」

「あ、お構いなく・・・てか飛雄くん顔赤いけど。風邪引いた?」

「うっせー!月バリでも読みながら待ってろ!」

「うん?」





が座って、俺が立ってて、の顔が、ちょうど俺の下半身の位置。とセックスしたことが無いわけじゃなくて、でもいつもは俺がにしてやってる感じで、もちろんそれはそれで俺の一挙一動に反応するは可愛いと思うしもっともっと苛めてやりたいと思うけど、それでも、に「してもらう」ことへの憧れ的な気持ち、これまで以上の征服した感じ、いろんな思いがむらむら込み上がってしまう。
さっきは照れ隠しで強い言葉で誤魔化したけど、お茶を持って部屋に戻ったら、いつもより優しい言葉でのことを抱きしめようかな、なんて。










俺に押し倒されて、身体の下で小さく震えながらも俺の指の動きにいちいち反応するは本当にかわいくて、が一番気持ちよさそうにするところを何度も何度も擦って、が俺の名前を呼ぶその舌足らずな声に、何とも言えない興奮と征服感。いつもならもうゴムつけての中に入れてしまうところだけど、今回はそうもいかない。の腕を引っ張ってベッドのふちに座らせて、その前に立つ。





「と、びおくん・・・?」

「・・・」

「どしたの、やっぱし体調、悪い?」

、・・・嫌だったらしなくてもいい」

「え?」

「・・・俺のも、してほしーんだけど」

「っ!!!!」





夕方から夜になる前の電気をつけていない暗い部屋の中でも分かるくらいに、の顔が真っ赤になる。が俺のを見るのは別に初めてじゃないけど、たぶん目の前でこんなにも大きくなってしまったものをみるのは慣れてないんだと思う。明らかに視線が泳いでるし、あたふたしてるし、あーもう本当にかわいい、全部俺のものにしたい、俺で汚したい。
もう一度「、」って名前を呼んだら、涙目上目遣いのダブルパンチでがおずおずと「飛雄くん、」俺の名前を小さく呼ぶ。嫌だったらしなくてもいいなんて言ったけど、別にしてもらえなくてもいいやなんて思ってたけど、やっぱり無理だ。そんな顔で、そんな声で、俺をむらむらさせるが悪い。
少し強引にの手を取って、既に今まで見たことが無いくらいに大きく膨張してしまったそれを握らせる。熱い。そのままの頭を引き寄せたら、おずおずとが口を開いて、小さな下で先端を舐め上げた。その瞬間、身体に電流が走ったみたいな快感が襲う。一人でするのとも、セックスするのとも違う、体温を持った粘膜で刺激される、この快感。いつも美味しそうにジュースのストローを咥えているその唇が、先走った想いで汚れた俺のものを咥えているなんて、ものすごい征服感だ。
の頭を支えながら、慣れない舌の動きにもどかしさを感じつつも気持ち良くて、だけどもっともっと気持ち良くなりたくて、自然と腰を動かしてしまう。の口の中で擦れるざらついた舌の感触、時たま当たる歯の刺激さえ気持ちよさに変わってしまう。





「っ、んん、うっ、・・・!」

「、悪い、っ出、る」





思わずイキそうになってしまって、どこに出すべきか考える頭の中で0.1秒くらい。ティッシュは少し離れた場所にあって間に合わない、となると口の中?いきなり顔射はマズいよな、ああ、もう!ごめん、なんて考えている間に、の口の中に全部出してしまった。の顔が一瞬歪む。やばい、慌てて必死に手を伸ばしてティッシュを数枚掴み取ってに差し出す。無言のままはティッシュを受け取ってそこに白い液体を吐き出す。今イッたばっかなのに、それを見てるだけでまたむらむらしてしまう。でもさすがにほぼ無理やりにこんなことをさせといてまた続きをってのはナシかも、とか考えつつ、の手からティッシュを奪って抱きしめる。





「・・・、あの、悪い」

「飛雄くん、」

「ん?」

「・・・気持ち良かった?」

「!!」





そんなこと言って、もうどうなっても知らないんだからな。抱きしめたままをベッドに押し倒してキスする。「ちょ、飛雄くんっ」の制止するような声は聞かないふりをして、何度も何度も唇を押しつける。すると俺の肩を押し返そうとしていたの手の力が抜けて、いつも以上にかわいくて従順な表情になる。
「今度は俺が、のこと気持ち良くしてやるよ」だからは俺だけ見て、俺にだけその唇を開いてくれればいいんだよ。










バニラの
(汚したくて、汚されたくなくて)