「連、入るよー?」





壁に掛かった時計に目をやったら、針は大きく22時を回っていた。テレビの画面ではダースベーダーがぶんぶんライトセイバーを振り回している。今からすっげぇいいシーンなのになー。が来たらいっつも「ダースベーダーの真似!」とか言って騒いで、落ち着いて見れないからやだ。第一こんな時間にふらふら外出歩いて男の部屋に来るってどーなのさ。





「新発売のお菓子買ってきた!」

「そこ置いといて」

「あれ、いつもならすぐ食べるじゃん。今日は食べないの?」

「食べるよ、あとから」





「今日の連、変なのー」は笑いながら俺のベッドに飛び込む。パンツ見えたし。って、なんていうか、一種の空気読めてないヤツで困る。新二にそう言ったら「オマエ人のこと言えねーだろ」って怒られた。どこが、って思うけど。がスカートで俺の部屋に来る=俺が半裸での部屋に来る、って感じ?俺はそんなことしないもん。
床に座ってベッドにもたれ掛かってテレビを見る俺の頭を、ベッドに寝転んだままのがつつく。ああ、もう。せっかくいいシーンだってのに気が散ってしょうがない。のばか。どうなったって知らないよ、俺。
DVDを停止して、テレビのスイッチも切る。





「なに、どしたの連」

「気が散るから見るのやめた」

「あ、ごめん。じゃあ私もう連の頭つつかないから見ていいよ」

「やだ」

「じゃあ、お菓子食べる?」

「お菓子よりのが先」





寝転んでるの上に乗っかって、そのままキスをする。俺の下でがじたばたしてたけど、すぐに大人しくなった。暴れたって俺に敵うわけないもんね。服の中に手を入れたら、さすがに頭叩かれたけど。唇を離したら「ばか連、何すんの」ってが怒った。何すんの、って決まってんじゃん。俺とがベッドの上にいてすることって、一つしかないよね。
スカートなんかで俺の部屋に来るが悪い。何も考えないで俺のベッドに飛び込むが悪い。そもそもこんな時間に俺の部屋に来るが悪い。それに、なんだかんだ言ったってだってもうその気だろ?
「連、」掠れた声でが俺の名前を呼んで目を閉じる。










せつない心臓をかみちぎる夜
(そして朝焼けの裏側で眠る)