っちー!お待たせっす!」

「涼太おつかれさま、これコーヒーあげる」





ウインターカップ準決勝が終わり、もう真っ暗な自宅の最寄り駅のロータリーでと待ち合わせ。俺が駅に着く時間を見越してタイミング良く買ってくれたのかな、ブラックの缶コーヒーはまだ熱々で、冷たくなった俺の手を一気に温めていく。じゃあ帰ろっか、って笑うの顔を見て、ああ優しいなって思うと同時になんだか切なくて泣きそうになったけど、恥ずかしくて必死に堪えることにした。





っち、今日試合応援に来てくれてありがとっす」

「そりゃ当然だよ!涼太のかっこいいとこたくさん見れて良かった」

「はははっ・・・俺、かっこよかったかな」

「うん、すごくすごくかっこよかった!」





並んで住宅地の中を歩く。右手にからもらった缶コーヒー、左手にの手、こんなにも暖かいはずなのに、なんだか心はぽっかり穴が開いてるみたいで、うまく俺笑えてるかな。笑えてない気がする。
そんな俺の気持ちを察したのか、俺の手を握るの右手にぎゅっと力が込められた。





「あのね、っち・・・」

「なーに?涼太」

「・・・俺、次は絶対負けないっすよ!もっともっと練習して、パーフェクトコピーだってもっと使えるようになってやるし、いや、パーフェクトコピー無しでも火神っちに勝てるくらいになるし、監督も笠松センパイもぎゃふんと言わせて「涼太、」





「そうやって頑張る涼太のこと、すごくかっこいいと思うし、大好きだよ」

、っち・・・」





ダメだなあ、には敵わないなあ。俺のこと、何でも分かってるみたいだ。涙、堪えられないじゃん。










きみのつよがりを食べてあげる
(だから泣いてもいいんだよ)