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まるでと俺が出逢ったように、人と人とが出逢うことを、人は奇跡と呼ぶそうだ。確かに、何十億分の一って確率で出逢うんだから、それは奇跡なんだろうと思う。第一、と俺が同じ時代に生まれたことすら奇跡みたいなもんで、いろいろ遡ると天文学的な確率で、それはもはや確率と呼べるものではなくなってしまう。なんてことをに言ったら、はすぐ笑うから言わねーけど。 「準太、私ちょっと気付いたことがあるんだけど」 「なんだよ、くだらないことだったら聞かないぞ」 「くだらなくないよ全然!寧ろすごいことだと思うんだよね」 「、で、何?」 はいつも、俺が真面目な顔したら「いつもの準太じゃないみたい」って笑うけど、俺からしたら真面目な顔しただっていつものじゃないみたいだ。授業中とか部活中とかにしか見せないような真面目な顔でが俺を見つめるので、思わず笑いそうになった。あの時、俺が真面目な話をした時、もこんな気持ちだったんだろうか。 「私、準太のこと好きで本当に良かった」 「・・・、え、あ、うん、・・・まさか別れ話?」 「え、いや違うけど。私、準太のこと考えるだけで心臓のへんが熱くなるんだよ、っていう・・・」 「・・・ああ、そう」 「うん・・・」 「・・・、」 「好き、準太」 なんで、こんなに泣きそうな気持ちになるんだか。同じ時代に生まれた奇跡、出逢った奇跡、そのほかにもいっぱいの奇跡の上に俺ととの関係は成り立ってんだろう。を想えば想う程胸が熱くなるような、そんな奇跡の上に俺とはいる、だからきっとそれを自覚した時に、たぶん心奪われるんだろう。 |