、おっはよー!」





昇降口で靴を履きかえていたら、クラスメイトの田島が声をかけてきた。その瞬間、一気に今朝方の夢がフラッシュバックしてくる。夢の中であたしは田島に抱きしめられていて、田島が(多分)キスしようとした(んだと思う)時に目覚まし時計がなって、目が覚めちゃったんだ。うわ、思い出すだけで顔が熱くなってくる!田島が「あれ、なんか顔赤い?熱あんじゃねーの?」って覗き込んでくるから、余計にやばい。





「な、なんでもないよ!」





あたしはそれだけ言うのがやっとで、ちらっと田島を見たら、田島は「そっか、心配させんなよな!」と言って笑った。田島、その笑顔は反則だよ、かっこよすぎる。あたし、もしかしたら本当に熱出ちゃうかもしれないじゃん!熱出たら、田島のせいだよ。










それから今日一日中、何をしてても田島のことが頭から離れなくて、ついちらっと田島のこと見たら、眠たいの我慢して授業受けてる横顔だとか、三橋や浜田とかとはしゃいでる笑顔とか、やっぱり田島はいつだって全部かっこいいと思う。あたしはこんなになるくらい田島が好きだけど、きっと田島はそうは思ってないんだろうな。まさかそんな夢みたいなコト、あるはずない。
終礼が終わって帰ろうと思って教室を出たら、ドアの側に田島が立っていた。





「た、田島ばいばい!部活頑張ってね」

「・・・、」





急に田島が真面目な顔になって、あたしの腕を引っ張った。次の瞬間、あたしの唇は田島のそれで塞がれる。え、何この状況?どうして田島の手があたしの手を掴んでるのか、どうして田島があたしにキスしてるのか、何が何だか全然理解出来ない。だって、田島が、まさか、夢みたい。
田島が唇を離して、笑った。





「ねえ、まさか俺がのコト好きだなんて夢にも思ってなかっただろ?」










真夜中と真昼の夢
(まさか、夢じゃない)