「先生、雲雀先生!」

「廊下を走るのは校則違反だ」

「先生見て!」





廊下の数メートル先に雲雀先生の背中を見つけた瞬間走り出して先生の名前を呼んだら、雲雀先生は面倒くさそうな顔で素っ気ない台詞を言いながらも私の方を振り向いてくれる。いつだって先生はそうだ。ちゃんと分かってますから、先生のこと。
スカート少し短くしてみたりとか、制服のシャツの裾を出してみたりとか、ちっぽけな校則違反で先生の気を引いてる私のこと、先生はちゃんと分かってくれてますか。





「今日はちゃんと学校指定のリボンして来ました!」

「自慢げなところ悪いけどそれが普通だよ」

「でも、先生が昨日言ったから。ちゃんと言うこと聞いてるでしょう?」

「・・・まあね。偉いよ、





一瞬だけ、私の名前を他の誰にも聞こえないような小さな声で呼ぶ瞬間だけ、雲雀先生の顔はとても優しくなる。私と、雲雀先生だけの秘密。他の誰にも知られちゃいけない秘密。
だけど、構ってほしいんです、雲雀先生。











放課後の静まり返った校舎の隅で、雲雀先生が私のリボンに手を添える。さすがに学校の中だし、先生と生徒という関係のせいで雲雀先生が私のリボンを外すことはないけど、少し形の歪んだリボンを雲雀先生がきれいに結びなおしてくれる。
私のこと大事にしてくれてる先生が、雲雀先生のことが大好きなんです。





、愛してるよ」そう囁く雲雀先生のこと大好きです。










リボン結びの
(解けたらこの罪は消えてしまうなんて、ね)