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「雲雀って、なんかめっちゃモテるらしいよ!」 「らしいって何を今さら・・・クラスの女子ほとんど雲雀のコト狙ってんじゃん」 「へーそうなんだ、ってマジか?!」 「・・・って可哀相だよね」 だってだってそんなコト知らないよ!雲雀がバレンタインに下駄箱から溢れるほどのチョコもらってたなんて初耳だよ私、どーしてそんな重大なコト黙ってたのちゃん!私そんなコト一つも気付かずにのほほーんって毎日過ごしてきたのに、他の女の子たちは雲雀に気に入ってもらおうと雲雀の為に行動を起こしてたなんて全っ然気付かなかった!「まあ雲雀そーゆーのことごとくシカトしてるけど」ってがのんびり言った。ちょっ、そりゃ大問題じゃないか!「無関心」って一番悲しいじゃん「嫌い」って言われた方がよっぽどマシだよ、だってそれって自分のこと少しは知ってくれてるってコトだもん!雲雀はそれを知った上でシカト決め込んでるんだろーか、もしそうだとしたらあたしが一発喰らわせてやる!愛のムチだ! そう決心した日の放課後、図書室に本を返しに行って教室に戻ろうとしたら、「雲雀くん、・・・私、」って女の子の声が教室からしたので立ち止まった。やばい、これ藤浪さんの声だ。藤浪さんも雲雀のコト好きだったんだー・・・ってコレ今から告白しちゃうよねどーしようこのままじゃ盗み聞き「私、雲雀くんのことずっと・・・」待って待って藤浪さん言っちゃダメー!「ずっと好きだったんだよ、知ってる?」ぎゃー!!言っちゃった!藤浪さん言っちゃった!私がココにいるなんて知らずに!いや、別に私盗み聞きなんてするつもりは全くなかっ「知らない。君、だれ」今まで黙ってた雲雀の声がした。ねえ雲雀、「知らない」ってどーゆーこと?「君、だれ」ってどーゆーこと?藤浪さん同じクラスだよ。藤浪さんって結構雲雀にアピールしてたんでしょ(から聞いたんだけど)、なのに知らないの?無関心?そんなの、だったら私なんて本当に雲雀の眼中に入ってないに決まってる。愛のムチとか、忘れてしまって泣きそうだよ私。 そのまま廊下に立ちつくしていたら、教室から藤浪さんが出て来た。当たり前だけど、藤浪さんは泣いていた。藤浪さんは私を見て一瞬驚いたみたいだったけどそのまま走っていってしまった。本当に、どうしよう。カバン教室の中にあるのに、今入るなんて絶対出来ない。30分くらいして雲雀がいなくなった頃にもう1回戻ってこようと思って、私はくるりと回れ右をした。 「ねえ、待ちなよ」 急に声をかけられてびっくりしてしまった。振り向いたら、教室のドアの所に雲雀が立っていて、こっちを見ている。う、わ・・・気付かれた気まずい。なんて返事したらいいんだろ、全く分かんない。雲雀がどーして「待ちなよ」なんて言ったのかも分かんない。全部分かんない。そのまま立っていたら、雲雀が教室から出て来た。私のカバンを手に持って。 「カバン、取りに来たんだろ」 「あ、うん・・・ありがとう」 「別に。が困ってるだろうと思って」 雲雀が私の名前を言ったので、雲雀から手渡されたカバンを落としてしまった。ほんとうに、分かんない。「どうして僕がのことを知ってるのか?」雲雀は廊下に落ちた私のカバンを拾いながら言った。また雲雀がカバンを手渡す。何も言えずに私は黙ったままでいた。 「関心があるからに決まってる」 それは愛の証です (「君」にはあって「その他大勢」には無いモノ) |