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「、寒いよ」 応接室の窓を思いっきり開けたら、雲雀が即座にそう言った。雲雀はそんな事を言うけれど、冬になったら換気するの、これ風邪引かないための鉄則だもん。だからそのまま「うん」とか何とか言って雲雀を無視してたら、「寒いって言ってるだろ」雲雀の投げたくしゃくしゃに丸めた紙屑が私の後頭部にクリーンヒットした。 「いて、」痛くないけどね、思わず言っちゃうじゃんこういう時って。条件反射。 「痛いわけないだろ」 「うん、痛くない」 「それより早く窓閉めてよ寒いから。ああ、どうせ換気するためだとか何とか言うんだろうけど本当ならそんな必要無いんだからね今まで僕一人しかいなかったのにが来るから僕以外の息が混ざってしまったんだから、要するに換気なんかしなくたってが出て行けばいいんだから」 「・・・(一度にそんな喋られたら分からん!)」 でも取り敢えず窓を閉めろとかなり雲雀はご立腹の様なので、窓を閉めてすごすごさっきまで座っていたソファーに戻った。雲雀は向かい側のソファーに寝転んで、お昼寝の準備は万端だ。授業も出ないで何してるのかと思ったら雲雀はお昼寝してばっかりで、何だか羨ましい。私もお昼寝したいんだけど、私は至って普通の並中生だから授業中に先生の目を盗んでこっそり居眠りしか出来ないんだよね。 「・・・、寒いよ」 「ちゃんと窓閉めたよ」 「でも寒い」 「雲雀、風邪でも引いたんじゃないの?鬼の学ランだね」 「ばか、鬼の撹乱だよ。ほら、こっちに来て」 雲雀が寝転んだままおいでおいでと手招くから、ソファーから立ち上がって近付いたら、ぐいっと手を引っ張られた。そのまま雲雀の上に乗っかったみたいな姿勢になる。うわ、今雲雀の骨折れたりしないかな!すごい勢いで乗っかっちゃったよ私!雲雀は何ともない顔で目を閉じている。 「・・・雲雀?」 「僕は寝るよ」 「うん」 「でも寒いから、を布団にして寝るんだ」 「え、何その宣言!」 「勿論に拒否権は無いからね。じゃあおやすみ」 さらに手を引っ張られて私は雲雀の上に倒れ込む。柔らかい音を立ててぶつかった雲雀の体から、大好きな雲雀の匂いがする。すぐに頭の上の方から雲雀の規則正しい寝息と、耳元で心臓の音が聞こえた。雲雀とくっついた温かさと、上手く言葉に出来ないんだけど何だか幸せな気分で、私の瞼もゆっくり重くなる。 ゆるり、ゆるりと微睡む温かさに、私は蕩けてしまう。 |