「よっ、待たせたな」

「ううん、平気だよ武」










2人並んで校門を出る。野球部の練習が終わるまで健気に待ってると、そんなを待たせたくなくて猛ダッシュで部室を飛び出る俺と、何だか漫画に出てくる彼カノいたいだ。いや、実際カレカノなんだけどね。でも俺はに出逢うまで、あんな青春くさいことやってらんねーみたいなそんなドライな男だったので何人もの女の子を泣かせたりしてきたし、他の奴らの顰蹙も買ったりした。でも、そんなのは本当にに出逢ってかわってしまった。今の俺は青春くさいことを喜んでやるし、を泣かせたりもしないし、誰の顰蹙も買ったりしない。










、手繋ごーぜ」

「うん、いいよ」










の手は小さくて俺の手のひらの中にしっかり収まる。すべすべしてて気持ちいいし、女の子の手ってみんなこうだったかなとか思うけど、多分だけ特別なんだろう。のすることならなんでもかわいいって思うしのお願いなら何だって聞いてあげたくなる。どんだけバカップルなんだよ、って可笑しくなるくらいに俺は青春くさい日常を過ごすんだ。
不意にが小さく笑った。










「どーした、?」

「あのね、手繋いでると影が一つになってなんか変な生き物みたいだなあ、って思って」










背後から夕日を浴びて、俺との影がアスファルトの上に伸びていた。手を繋いだ部分で影が一つになって、本当に変な生き物みたいだ。ここでを抱きしめたりなんかしたら、もうどれがどっちの影だかさっぱり分かんなくなるくらいにぐちゃぐちゃの変な生き物になるだろう。










「なあ、もっと近付いてもいいか?」




















真っ赤な夕焼けの底で
(愛とか色んな想いがぐちゃぐちゃ混ざってひとつになる)


ほのぼの山本、出来てる?りさこさん、リクありがとうございました!