|
授業開始のチャイムが鳴った。俺はそれを全く気にせずに只ぼんやりと青い空を眺める、冷たいコンクリートに寝転がって。たまにはこーやって何も考えずにぼーっとしてることも必要なんだと、テレビの向こうで権威ある精神科医が言ってたような言ってなかったような。でも、そんなことすら既にどうでもいいと思う。目を閉じたら空と雲の残像で目が痛かった。消えろ、消えろ、消えろ、早く消えてしまえ。一層強く目を閉じる。遠くでどこかのクラスが体育をしている声、かすかな救急車のサイレン、つねに止むことのない車のエンジンの音、それをぼんやりと耳にしながらそのまま眠った。 またチャイムが鳴った。うっすら目を開いたら、がそこに立っているような気がした。っていうのは俺のクラスメイトで結構人気があって、雲雀のお気に入りらしいと噂で聞いたことがある、ようするに少し普通じゃないところがある人間だ。へー、あの雲雀がね。雲雀でもお気に入りとかあるのか、気に入らないものばかりだと思ってたよ。そーゆー人だと信じていたかったのに、雲雀もやっぱり人の子なのかー。あはは、笑えるなこのネタ、あはははは。全くもって馬鹿な俺だ。馬鹿じゃねーの、馬鹿じゃねーの?どーしてがここにいるんだ。 「あーあ、が俺のものだったらいーのになー」 そう呟いて右手を伸ばしての手を掴んだ。何も言わずには俺の上にかがむと、唇をくっつけた。やってらんねーや、の手をこの俺が掴んでるなんて、の唇が俺のこの唇の上にあるなんて、ほんとやってらんねーよ。だけど手を離す気はないし、絡めた舌を解放する気も全くない。どうせ夢なら何をしたって許してくれるんだろ?どこまで現実でどこから夢なのかなんて分かりたくもないと思うし。全部夢のせいにして少しの希望を俺に残してくれたっていいじゃないか。 微睡む景色に見た希望 (だから今だけおやすみリアル) |