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「リヴァイ兵長!質問です!」 「・・・なんだ。くだらねえ質問だったら削ぐぞ」 「あのですね、地球はなぜ丸いのでしょうか?」 「、うなじを出して跪け」 「なんでですか!」 次の壁外調査に向けての作戦会議も終わり、マグカップに残ったコーヒーを飲み干すために私は立ち上がらずぼんやりしていたら、エルヴィン隊長もハンジさんも会議室から出て行ってしまって、私とリヴァイ兵長だけが取り残されてしまった。兵長の手元には私と同じようにマグカップが残っていて、あ、同じこと考えたんだなって思いつつも、二人だけの会議室にはもちろん沈黙が流れる。その沈黙を破ろうとした結果がこれだ。 ああ、せっかく大好きなリヴァイ兵長とゆっくりお茶をする機会だったのに、なぜ! 「いや、あの、すみません」 「謝るくらいならそんな質問すんな」 「う・・・はい、ごもっともです、はい」 確かにね、兵長と二人きりになれることなんて滅多にないからね、ちょっと何話したらいいのか分かんなくて、くだらない質問しました私。リヴァイ兵長にぎらりと睨まれて、心から怒ってるわけじゃないのは分かっているんだけども、それでもやっぱりしょんぼりしてしまう。ああ、コーヒーもう温くなっちゃってるや。 「なあ、」 「・・・なんでしょう」 「お前、なんで俺のこと好きなんだ?」 「え?いや、あの、そんなの、急に言われても・・・何て言えば良いのか、理由なんてそんな」 「だろうな。俺も上手い答えが見つからんが・・・好きだって思う事実に変わりはないからな」 やっぱり、なんだかんだでリヴァイ兵長は優しい人だと思うんだ。地球が丸い理由なんて、分かんない。私が兵長のことを大好きな理由も、その逆もまた然りで。直接優しい言葉をくれるわけじゃないけど、それでも私のしょんぼりした気持ちはリヴァイ兵長の優しさで元通りになってしまう。 いつか、地球が丸い理由も、私がリヴァイ兵長を大好きな理由も、兵長が私を大切にしてくれる理由も、上手い答えが見つかるのかな。 |